【ゲイ情報】大阪・淀川の河川敷に、「淀川の鉄塔」と呼ばれる有名なハッテン場がある
淀川河川敷公園に出た。目的のハッテン場は、噴水やバーベキュー場などが整備された公園のさらにその奥の、藪が覆い茂ったエリアにある。立ち入り禁止の看板脇から、藪の中へと細い獣道が伸びており、少し離れたところに高圧電線の鉄塔が見える。ここが目的のハッテン場、「淀川の鉄塔」だ。
意を決し、藪を払い除けながら細い獣道を進んでいく。その獣道は途中から少し太くなり、鉄塔へ向かって真っすぐに伸びている。その鉄塔へ続くメインストリートから、さらにいくつもの細い小道が枝分かれしている。小道の先は、びっしり生い茂った藪のせいで先に進めなくなっていたり、ぐるっと回ってまたメインストリートに戻ったりと、まるで巨大迷路のような造りになっている。
また、いくつかの小道の行き止まりは、伸びた藪が綺麗に刈り取られ、広さ1畳から3畳ほどの個室状の空間になっていて、それらの地面には、空のペットボトルや雑誌、ティッシュやコンドームの包装紙などが散乱している。ここで男たちのハッテンが繰り返されているのは間違いなさそうだ。小道へ進んでは戻りを繰り返し、いくつかの個室空間を覗いてみたが、まだ時間が早すぎたのか、俺以外は誰も来ていないようだ。しばらく迷路の散策を続けているとメインストリートの入り口方面から、ガサガサと音が聞こえてきた。誰か来たようだ。目の前に現れたのは、ノースリーブのタンクトップにランニングシューズ姿の男だった。普通の人がこんな場所までジョギングに来るはずがないし…。声をかけよう。「こんにちは。他に誰か見かけました?」
「いやーいてないですねぇ。たぶん、今日は花火大会があるから、この辺の人らは来ないと思いますよ」身振り手振りの大きな独特のオネェ喋りで、いかにもゲイって感じの雰囲気が滲み出ている。
「なるほど、今日は花火大会なんですね」「そうなんですよ〜。今は暑いし、こんだけ山盛りで草も生えてるでしょ?5月ぐらいに来れば歩きやすいし、午前中から全裸で歩いてるおじいちゃんとか、くっさるほどいてますよ」
ジョギングアニキは淀川鉄塔の常連さんらしく、今日は運動がてら軽く覗きにきたんだそうな。「お兄さんは、ここ初めてなんですか?」「そうなんですよ。今日、東京から来たばっかりで」「そうなんですね。ここね、めちゃめちゃヤルとこあるんですよ。あっこの木のまわりとか3カ所ぐらいあるし、向こうの草生えてるとこか、あとそっちの方とか…」
この藪の中には15カ所以上のヤリ場(個室空間)があるそうだ。
「夜になれば全裸でやってる人らとかもいますしね。まあ、オレも参加しましたけど」「ははは」「あとね、おじいちゃんが結構多いから、お兄さんみたいな若い人がくるのは珍しいかも」40過ぎた俺が若い子扱いってことは、だいぶ年齢層が高めななんだな。「で、お兄さん、どんな人がタイプなんですか?」
あれ、いきなり話題がそっちにに飛んだぞ?「まあ、特にタイプっていうのはないんですけども…」「ふーん、そうなんや」「…どんなのがタイプなんですか?」「おんなじ歳ぐらいかな。あと、あんまりぽっちゃりした人は好きじゃないな」「なるほど…」つまり40才ぐらいの細身の男か。…アレ?ひょっとしてオレのこと狙ってるのか?
「タチとかネコとかってあるんですか」「オレはね〜、積極的やから」「じゃ攻める方ですね」「うん、もうガツガツ行くタイプ。こう見えてSなんですよ。ケツは入れる方が好き。お兄さんは?」
ここで「Mなんです」なんて答えた日には間違いなくケツを掘られるぞ。「実は俺もSなんすよ。堀ってナンボっていうか」「そうなんやー。今度大勢で遊びたいですね〜」「はは、そうですね。また5月に来ますよ」「ぜひぜひ。じゃ来年ですね」
ガッチリ握手を交わした。Sのゲイ同士、友情めいたものが芽生えたところでお別れとなった。
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